香取鹿島

関東地方の古い由緒のある神社に香取神宮と鹿島神宮があります。

延喜式神名帳に記載される三一三二座のなかで「神宮」とあるのは伊勢の「大神宮」とこの両社のみで、その呼称からも特別の由緒が推察されます。

ご祭神は鹿島神宮が建甕槌神、香取神宮が経津主神で、天孫降臨に先立ち大国主命に国譲りの交渉をした神であり、また神日本磐余彦命(神武天皇)が熊野村で苦戦してゐた時に、建甕槌神は「布都御魂の剣」を高倉下なるものの夢を通して差しおろし、これにより力を得て、橿原宮での即位に繋がります。

天孫降臨や神武天皇即位に繋がる重要な神々が関東の下総・常陸国の一宮と祀られてゐるのです。

この両社では、午年の今年、十二年に一度の式年の大祭があります。
香取神宮は四月、鹿島神宮は九月に齋行されます。

御勅使を迎へての大祭のあと神幸祭があり、香取神宮は利根川、鹿島神宮は北浦から御座船での御船祭があり、その船渡御の先で、香取・鹿島それぞれの神のお迎への祭事があります。
東国での古代からの両社の重要な関係が今日まで伝へられる祭事といへます。

また両社の祭神は、中臣氏(藤原氏)の氏神である春日大社の祭神としても勧請されてをることにも、大和と東国の深い繋がりが伺へます。

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