7月のしをり「御聴許」

最終更新日

伊勢の神宮の式年遷宮は、平成五年に第六十一回、平成二十五年に第六十二回が執り行はれました

二十年毎が式年ですので次回の第六十三回は令和十五年となります

今年のお正月に、神宮の大宮司様が参内された際に、天皇陛下から、神宮の御遷宮の準備を進めるようにとの「おことば」がありました

これを受けて令和十五年にむけての神宮での準備や諸祭典の予定についてお伺ひを差し上げまとたところ、本年の四月八日に「御聴許」があった旨が大宮司に伝達されました

この「御聴許」により、第六十三回式年遷宮の事業が正式に開始されます

神宮は、本来「同床共殿」であった「御鏡」をお祀りするところであり、神宮のまつりは天皇のまつりであることに本質があります

ですから神宮の最重要のまつりである式年遷宮は、当然、陛下の御聖意のもとで齋行されるのです

二十年といふ式年の半期十年が経過した正月に、陛下の「おことば」があり、これを受けて、国民がこぞって御遷宮の事業に奉賛することになります

「聖意奉戴」と「国民総奉賛」が一体となってなされる遷宮事業には神国日本のうるわしい姿が反映されてゐるのです

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