冬至

今年は12月21日が冬至になります

旧暦では11月21日になります
旧暦では冬至は必ず11月になりますので、11月の中卯の日に行はれる宮中の新嘗祭は、収穫感謝のまつりといふより日の光、太陽の威力の復活を祝ふまつりであり、天照大神が年ごとに再生更新して威力を増殖する新年のトシのまつりとしての要素が強いものであったと思はれます

冬至から日ごとに畳の目だけ日が延びるとの古いことわざもありますが、生活のなかで日差しの変化を感じとる感覚を昔の人は身につけてゐたのです

古代の遺跡に日本では環状列石があり、西洋にはストーンヘンジがあります
遺跡の意味には諸説ありますが、これらの遺跡が冬至や夏至の日の出・日の入りの方向や南中高度を観測する仕組みをもってゐたとする説もあります
古代の人が暦を認識するのに、太陽の動きを観察し、その威力の増減循環を意識してゐたと推測できます

旧暦正月は立春基準の暦法によりますが、この暦法も11月冬至を前提として組み立てられてゐます
現行の太陽暦(グレゴリオ暦・ユリウス暦)は元日と冬至とが十日ほどずれてはゐますが、冬至基準の古代人の暦法の痕跡を残したものともいへませう

冬至カボチャや柚子湯の慣はしもありますが、皆様も健康に新年をお迎へいただきたく存じます

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