「まつり」の真の姿を復活!
みたまのふゆ第94号(令和5年5月15日号)より
コロナの終熄を待って
「まつり」の真の姿を復活!
皆々でともに祈り合ふ
密を避けませうと、この三年程は「まつり」も自粛々々で過ごしてきましたが、どうやら通常通りの行事も執行できる状況が見えてきました
是非、賑やかな「おまつり」を復活してゆきたいと存じます
ただし、この際「まつり」の本来の意味を考へ、正しい姿の「まつり」としていきたいものです
私たちは「悪疫退散」を皆々で共に祈ってきました。自分ひとりのことではなく、世の中から「悪しきもの」を祓ひ浄めて、穏やかな人々みんなの暮らしが戻ることを願ってきました
このやうに、世の中全般の平安を希求する「いのり」を、皆で一緒に祈り合ふことがあってこそ、「まつり」の真の姿が実現できるのだと思ひます
「天下泰平・萬民和楽」といった文字が書かれた幟が昔の祭礼には掲げられたりしました
これを現代風に言ひ換へれば、完璧な世界の平和と差別無き人類の幸福とでもいへます
賑やかな「まつり」を通してこの大きな「いのり」の実現への歩みを進めることこそが、「まつり」の本質的な意味であり、そのための賑やかさが不可欠なのです