浅間神社


谷津町の鎮守は浅間神社です。
三艘町内にも浅間神社があります。
明治時代に瀬戸神社に合祀となりましたが、町内では毎年祭礼がつづけられてをります。
谷津の浅間神社は金沢文庫駅の西側のこんもりとした山の山頂に鎮座してをりますが、この山は古くは「塗桶山」と呼ばれてゐたやうです。
浅間神社は富士山を御神体とする神社で、富士宮に富士山本宮浅間大社、御殿場に北口本宮富士浅間神社、笛吹市に甲斐國一宮浅間神社が鎮座するほか、富士山周辺に多くの浅間神社が祀られてをり、風穴や富士講遺跡、登山道などとともに世界文化遺産としての富士山の構成資産ともなってゐます。
第七代孝霊天皇、第十一代垂仁天皇のころに噴火を鎮める祭祀が起源とされ、国史記録としては貞観年間に大規模な噴火と溶岩の流出があり、これを創祀とする伝へもあります。
富士講として多くの庶民の崇敬登拝も盛んとなり、富士山の溶岩を用いて富士塚を構築することも行われました。
関東一円の富士山を望遠できる範囲に浅間神社の分布域がみられます。
祭神は木花之佐久夜毘賣で、大山津見神の娘神です。
天孫瓊瓊杵尊に嫁ぎ、皇室の祖先ともなられた祭神でもあります。