二十四節気

今年の十五夜は十月六日になります。
十五夜は旧暦の八月十五日の夜にあたり、太陽暦では毎年変動することになります。
去年は九月十七日で、一昨年は九月二十九日でした。
来年は九月二十五日、再来年は九月十五日です。
例年より遅めの十五夜ですが、今年は閏六月がありまして旧暦八月十五日が遅めに巡ってきたわけです。
再々来年(令和十年、二〇二八年)には旧暦は閏五月が加はって、十月三日が十五夜になります。

月の満ち欠けに一巡(およそ二十九日半)をひと月とするのが太陰暦ですが、この十二ヶ月では太陽暦の一年と十数日のずれがあり、これを調整して季節とのずれをなくす工夫として閏月の仕組みがあるのが旧暦の特色です。

閏月を何時、どの月に配当するかの基準となるのが二十四節気です。
冬至・春分・夏至・秋分の間に、立春、立夏、立秋、立冬があり一年が八等分されますが、それをさらに三等分する雨水・啓蟄・清明・穀雨などの暦日が太陽の運動を基準に設けられ、この節気と太陰暦の月とに適合する仕組みとして季節とのずれが生じる場合には閏月が配当されます。

季節感と暦とがずれないやうにする仕組みをもってゐるのが旧暦です。
小暑・大暑・処暑や小寒・大寒も二十四節気ですが昨今はこの季節感に附合しない天候が継続してをります。大自然の営みや循環を損なふことのない人類の活動がもとめられるのでせう。

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